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シリーズEによる新規資金調達の発表

Chainalysisは、Coatueが主導するシリーズE資金調達ラウンドにおいて1億米ドルの資金を調達し、評価額が42億ドルに到達したことを、本日2021年6月24日に発表しました。既存の出資企業であるBenchmark、Accel、Addition、Dragoneer、Durable Capital Partners、9Yards Capitalはチェイナリシスへの追加出資を行い、Altimeter、Blackstone、GIC、Pictet、Sequoia Heritage、SVB Capitalも新たに出資参画しました。

当社は、世界中の政府機関や民間企業が、暗号資産犯罪やマネーロンダリングを検知・防止するための調査・コンプライアンスソフトウェアを提供するリーディングカンパニーで、暗号資産業界の信頼性を築く存在として知られています。我々の事業は暗号資産がメインストリームになってこそ重要になっていくものです。また、我々のデータを活用した、Market IntelligenceBusiness Dataなどの新しいアプリケーションの展開も始めています。

今回、調達した資金は、暗号資産のブロックチェーンデータプラットフォームとして、以下のビジョンを実現するために使用されます。

  • データ: 我々のツールは基礎となるデータがあってこそ成り立つものであり、Chainalysisは2013年から2013年以来、現実世界のエンティティとブロックチェーン取引を結びつける情報を体系的に収集している、唯一無二の企業です。より多くの暗号資産を対象とし、DeFi (decentralized finance:分散型金融)のような新たなユースケースに焦点を当てることで、データの優位性を深化させることに加えて、潜在的な脅威の兆候をより迅速に特定し、対応までの時間を短縮するために、グローバル・インテリジェンス機能を立ち上げます。
  • ソフトウェア: 調査・コンプライアンスツールへの投資を続けながらも、Market Intelなどの新規製品の開発も推進していきます。さらに、一連のソフトウェア・ソリューションにコラボレーション・ツールを開発・実装し、公的機関と民間企業のチームが同じデータセットを使って、一貫した共通理解のもとで共同作業ができるような取り組みを行っていきます。
  • アクセス: 政府機関、金融機関、暗号資産取引所等が、Chainalysisのデータと組織内の情報を組み合わせ、より良い意思決定ができるように、API を通じて我々のデータに直接アクセスできるようにします。

ブロックチェーンデータは、公共及び民間の組織が暗号資産に関わるリスクや機会を理解し、暗号資産の普及を安全に促進させるための重要なアセットです。出資者であるCoatueも、チェイナリシスのデータプラットフォームとそれを支えるソフトウェア、アクセス、サービスに対する我々のビジョンを理解しています。

さらに、Chainalysisは新規採用も積極的に行っており、以下のような専門家も我々のチームに加わりました。

  • Pratima Arora, Chief Product Officer: Atlassian社でConfluence製品ラインの責任者を前任
  • Sarah Ward, General Counsel: SiSense社でジェネラルカウンシル(法務)を前任
  • Rob Bone, Director of Cyber Intelligence: FBIで20年のキャリアを有し、直近ではFABI長官から任命され南カリフォルニアにおける防諜・サイバー調査を総指揮するロサンゼルス担当特別捜査官を前任

暗号資産をグローバルの金融システムにおいて正当で信頼されるものに尽力されている当社のお客様やパートナーに対しても感謝申し上げます。

もし、技術や金融、公共の要素が交わる世界で働くことに興味がございましたら、ぜひ採用中の職種をご覧ください。当社はグローバルな事業展開を継続するために、すべての部門において数百名規模で新規採用を行っています。

また、Chainalysisのブロックチェーンデータプラットフォームについて興味がございましたら、ぜひこちらからお問合せください。